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松久園の建物は、岐阜県より渡道した松久市治が大正7年に住宅として建てたものをほぼそのままの形で使用しています。
当時としても破格の建築でありましたが、30センチ近い太さの大黒柱や50センチを超える幅の鴨居など、現代においては入手するのが困難である材料も多く使われてます。
この太くどっしりとした柱・梁や鴨居、しっかりした家の構造は、大正~昭和~現在までの長い年月、十勝の厳しい風雪や幾度となく襲ってきた地震などに耐え抜いてきました。

また、建物は本州の古い農家民家の構造に似た造りになっています。例えば武家屋敷の多くにみられる『正玄関』(祝い事や家主より目上の人の出入りに利用する玄関。通常は利用しない。)と『脇玄関』(普段使う玄関)があるなど、北海道では珍しい造りが建物の随所に見ることができます。
生まれ育った故郷の家屋に似せることで、北海道から遠くに離れた故郷に思いを馳せていたのかもしれません。
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皆様がまず長い玄関を通って店内でまず目にする階段たんすについて語りたいと思います。
もともと、いまのレジがある場所は、いろりがあり、家族がともに食事をとったり話し合いをする生活の場でした。
階段たんすは江戸末期、階段に収納機能を持たせ階段下の空間を有効活用するという生活の知恵から生まれた日本独特の箪笥で、海外ではとても人気があります。
個々の建物にある階段に合わせて作られたので、高さ・奥行・巾などが大型な物から、傾斜のきつい物、段が一定で無い物・両面が使える物もありました。 |
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糸ガラスとは、極細のガラス繊維を固めて、紙状にした不織布状の素材が糸ガラス(グラススパン)です。
一枚ガラスに比べ非常に軽く、特殊鋼に匹敵する強度があり割れる心配もなく、保温性も抜群。また、和紙のように光を柔らかく拡散し、室内にしっとりとした柔らかい明るさをつくることから、大正時代は装飾用として多様されました。
当園の一階の光が差し込む南側の明かり障子には、糸ガラスに柳の木とツバメが1羽飛んでいる姿、欄間には、水辺の風景が描かれた糸ガラスがはめ込まれています。 |
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